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ヨガが生まれたインドには、「アーユルヴェーダ」と呼ばれる伝統医療が伝えられています。そこには、私たちが健康に過ごすためのヒントがあり、今でもなお人々の暮らしに影響を与えているのです。
今回は、そんなアーユルヴェーダの知恵のなかから、寒い冬を乗り切るためのポイントをご紹介していきます。日頃からヨガに打ち込んでいる方も、アーユルヴェーダ的な過ごし方を取り入れて、体の調子を整えるよう心がけてみてください。
ヨギーニが活用したいアーユルヴェーダ
インドに古くから伝わるヨガとアーユルヴェーダ。ヨガには心と体を健やかにする効果が期待されていますが、アーユルヴェーダも同じように、昔から心身の健康や病気の予防につなげるために用いられてきました。
すでにヨガを楽しんでいるヨギーニのみなさんなら、どこかでアーユルヴェーダについて耳にしたことがあるかもしれません。そんなアーユルヴェーダの知恵を、冬場の冷え対策のヒントとして活用してみてはいかがでしょうか?
アーユルヴェーダでは、人間の体質を「ピッタ(火・水)」「カパ(土・水)」「ヴァータ(風・空)」という3つの要素で捉えていきます。これらの「ドーシャ」と呼ばれる要素のバランスから、必要な対策を見極め整えていくのが特徴です。
ヨガとアーユルヴェーダは、両方合わせて取り組むことによって、相乗効果が期待できるといわれています。どちらもインドで伝統的に受け継がれてきたもの。ぜひ上手に日々の暮らしに取り入れてみてください。
アーユルヴェーダから見た冬の季節
それでは、アーユルヴェーダにおいて、冬の季節はどのように捉えられているのでしょうか? まず、冬の気候の特徴として挙げられるのは、空気が冷たく乾燥していることです。そんなこの時期には、「ヴァータ」と呼ばれるエネルギーがたまりやすくなると考えられています。
ヴァータは「風」や「空」のエネルギーを表し、軽さ・乾燥・冷たさなどの性質を持ちます。そのため、冬にヴァータを増やすような生活習慣を続けていると、体が冷えやすくなってしまうと考えられているのです。
冷えによる血行不良では、肩こり・頭痛・イラつきなどの症状がみられることがあります。秋から冬にかけて体調や気分に好ましくない変化を感じたときは、ヴァータと上手に付き合うような過ごし方を心がけましょう。
この時期の食事には、ヴァータの性質とは反対の性質のものを、積極的に選ぶと良いといわれます。重くて、温かくて、油分の多い食べ物。たとえば、温かい鍋や温野菜などがおすすめです。冬が旬の根菜や、温かい飲み物も取り入れてみてください。
生活にアーユルヴェーダを取り入れよう
アーユルヴェーダの知恵のなかには、気軽に日々の生活へ取り入れられるものもあります。ここでは、冬におすすめのアーユルヴェーダ的な過ごし方をご紹介します。
まず、水分補給をするときは、白湯を飲むように心がけてみてください。朝起きたら、1杯の白湯を飲みましょう。こうして胃腸を温めることで、消化力が高まると考えられているため、体を内側から整えることにつながります。
その反対に、冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎにはお気をつけください。冷たいサラダやジュースは、冬場に摂ると体を冷やしすぎてしまうことも。寒い時期は温野菜や温かいスープに置き換えるなど、ひと手間加えてみましょう。
さらには、日常生活における過ごし方も、ドーシャのバランスを整えるポイントです。軽い・速い・動くといった性質を持つヴァータが過剰になるのを防ぐためにも、落ち着いて休む時間を意識的にとることをおすすめします。
冬のヨガに快適に取り組むために
冬のヨガスタジオでの冷えが気になるときは、防寒対策を行うことも大切です。アーユルヴェーダで生活習慣を整えたら、ヨガのレッスンでも適度な保温を心がけ、無理なく快適に動けるように工夫をしてみてください。
まず取り組みたいのが、ヨガウェアによる対策です。秋から冬にかけて肌寒さを感じたら、長袖のウェアを用意しておきましょう。ハードなクラスでは途中で汗をかくこともあるため、脱ぎ着がしやすいボレロなどを取り入れ、冬でも速乾性や吸収性にすぐれたヨガウェアを身につけることをおすすめします。
リアルストーンのラインナップには、冬のヨガスタジオでも快適に過ごせる、おしゃれなヨガウェアが取り揃えられています。きちんと防寒をしつつも、ヨガのプラクティスの妨げにならない、動きやすさが魅力です。リラックス系のクラスから運動量の高いクラスまで、幅広いヨガのレッスンでお使いいただけます。
衣服には体温調節をサポートする役割があります。冬のヨガスタジオの冷え対策として、リアルストーンのヨガウェアをぜひご活用ください。
アーユルヴェーダで冷え対策をするポイントをご紹介しました。アーユルヴェーダでは、一人ひとりの体質を3つの性質によって表され、季節や時間帯によるバランスの崩れを防ぐヒントが伝えられています。ヨガと合わせて、心身の健康のためにぜひ参考にしてみてください。